オルタネーターのオーバーホール

■充電系のチェック

7万~8万キロで充電量のチェック
バッテリーが正常でも充電系に異常があればバッテリーあがりが起きます。オルタネーターは距離を走れば確実に充電量が低下してくるので要注意です。
特にブラシは回転部分(ローターのスリップリング)に接しているため摩耗する消耗部品で、これが減ってくると充電量が落ちてきます。7~8万キロを目安に1度充電量のチェックを試み、その結果が悪ければ本格的なトラブルに発展する前に「オーバーホール」など適切な処置を早めにとっておくことが重要です。

■オルタネーターのO/H

10万キロをメドにオーバーホールを
オルタネーター始め電装パーツは「分解・修理」、つまりオーバーホールしての再利用が一般的です。これはパーツ自体が高いこともありますが、電装整備が専門分野として確立されているためで、当社始めカーデンソーネットでは一般ユーザーの持ち込みにも対応しています。

■リビルトとO/Hの違い

作業内容は基本的にリビルトもオーバーホールも変わりません。コア(再生原資)を利用して内部パーツを整備しストックしているのがリビルト品、その都度お客様から現品をお預かりして整備するのがオーバーホールということになります。

■保証付き

オーバーホール/リビルト品は最終的なテストを経た後、1年/2万キロの保証が付きます。また、保証外になりますが、簡易整備やブラシ・ベアリングのみ交換といった部分修理もご相談に応じますので、ぜひご利用ください。

■作業の流れ

 

分解開始

ブラシ取り外し

プーリー取り外し

フロント/リア

フロント部/ローター分離

リア/ベアリングを外して

ステーターコイル分離

大雑把に分解した状態

取り外したブラシ(右)と新品(左)

ブラシ単体(下)

レクチフィア(ダイオード)右は新品

ダイオードのオープン(損傷)

これがICレギュレータ

リア部のベアリング。右は新品

ベアリング内部。ボールの摩耗で振ると音がする。

ローター/ベアリングを外して

スリップリングの摩耗(ブラシが当たる部分)

規定値を確認して

旋盤で研磨

ローターコイル/焼けて損傷

ステーターコイル/焼けて損傷。右は新品